事業者がHACCPを導入するメリットとは?HACCPとISOの違いも解説!
食品衛生法の改正に伴い、食品等事業者はHACCP(ハサップ)の導入が義務化されることになりました。義務化に消極的な印象を受けている事業者もいらっしゃるかもしれませんが、HACCP導入には様々なメリットもあるのです。
そこで、食品等事業者がHACCPを導入するメリットと、HACCPとISOの違いについて解説します。
食品等事業者がHACCPを導入するメリット
食品等事業者がHACCPを導入するメリットには、以下の5つが挙げられます。
従業員の衛生管理に対する意識の向上
HACCPは従来の手法よりも、厳格に食品の衛生管理を実行しなければなりません。そのため、導入に際して従業員の教育とマニュアルの徹底、専門チームの編成など、衛生管理に対する意識を変えるチャンスとなります。
販路の維持・拡大
HACCPを導入することによって食品衛生管理が徹底されていることを、内部だけでなく外部にもアピールすることが出来ます。
これにより、販路の維持・拡大につながるというメリットもあります。
トラブルの減少
HACCPは衛生管理だけでなく、品質のばらつきも抑えられます。これにより、クレームなどのトラブルの発生を最小限に抑えることが出来ます。
トラブル発生時の迅速な対応
HACCP導入に際しては、トラブル発生時の対応についてのマニュアル化が必須です。
そのため、万が一トラブルが発生した際にも迅速に対応出来るようになります。その迅速な対応は、企業イメージの低下を最小限に抑えてくれるでしょう。
工程ごとの確認事項の明確化
HACCP導入においては工程ごとに危害要因の分析が必要となります。その中で重要な工程を集中的に管理するシステム・マニュアルを構築するため、工程管理を効率よく、かつ明確に行えるのです。
HACCPとISOの違い
HACCPと似たようなものとして「ISO」が挙げられます。ISOとは国際標準化機構のことであり、国際間の取引をスムーズに行うための共通基準を決めます。HACCPも国際基準であるため、その考え方は似ていると言えますが、両者には大きな違いがあるのです。
HACCPは食品の製造や加工などに限定される基準となります。一方で、ISOが定めるISO規格は農業や動物用医薬品など幅広く含んでいます。また、認証においてもHACCPは認証団体によって項目が異なるのに対し、ISO規格は項目が明確になっています。
その他にも様々な違いがありますが、注意したいのは「HACCP導入は義務化される」ことです。2018年6月の食品衛生法改正により、HACCPの導入がすべての食品等事業者に義務付けられました。
義務化の背景には、世界中から多くの人が訪れる2020年の東京オリンピックでの食中毒防止などもあります。義務化の期限は2021年6月頃までなので、未導入の事業者は導入に向けて迅速に行動することが必要です。
HACCP導入には様々なメリットがありますが、何よりも数年以内の導入が義務付けられているということを忘れてはいけません。
従業員の教育やマニュアルの作成等が必要になりますので、導入に際してのノウハウがない事業者は一般社団法人特化エキスパート推進協議会に是非ご相談下さい。飲食店や給食施設などのHACCP導入を支援いたします。
食品衛生法の改正について
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